コラム 特集

美術館に週末さくっと行けちゃう大人になる! part1

週末は美術館へ大人デート! なんて言葉を最近聞くようになりました。これってどういう意味なんでしょう?ちょっと敷居が高い大人の嗜みという意味が含まれているんでしょうか。

確かに美術や美術史を学んでいない人にとって、美術鑑賞というのは少し難解な部分があるかも知れません。

「美術館へ行ってもどこをどう見て、どう楽しめばいいのかわからない。」

そんなみなさまへ少しだけ美術鑑賞が楽になる、楽しくなるポイントを今回はご紹介します!

 

まずは美術館について少し知ろう!

美術館にもいろいろ種類がありますが、みなさんはどのくらい近くの美術館のことをご存知ですか?

1.企画展と常設展
美術館の展示会には大きく分けて二つ、「企画展」と「常設展」があります。テーマを決め、時には海外の美術館と契約を交わし、時には世界中に散らばっている作品を集めて行う企画展。そして美術館が独自で、所有している作品をコレクションとして展示しているのが常設展。企画展は二、三ヶ月単位で入れ替わってしまってもう二度と見れなくなってしまう貴重なものだったりする企画展と、あの美術館はあの作家のあの作品があるから、あれをまた見に行こう!ということができる常設展。どちらも捨て難い。ぜひ企画展と常設展が見れるセットのチケットをご購入ください!

 

2.建築から見る美術館
多くの美術館は、建物そのものが芸術作品とも言えるほど、素晴らしい建物なんです。有名な建築家が設計したものも多く、景観、そして空間デザインが素晴らしいものばかり。世界レベルの建築家が手掛けた素晴らしい美術館は日本にいくつも存在します。

・豊田市美術館
〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8丁目5−1
Tel:0565-34-6610
開館時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日(祝日除く)
URL : http://www.museum.toyota.aichi.jp

Toyota Munichipal Museum of Art :  画像 Wikipedia

例えば愛知県の豊田市美術館は、あのニューヨーク近代美術館(通称MoMA)の新館の設計をも行なった谷口吉生氏の設計。シンプルな設計の中に計算された光の入り方が魅力的。外観には水辺が施されており空を綺麗に反射して、とても綺麗な情景が作り出されます。ジョセフ・コスースの『分類学(応用) No.3』、ジェニー・ホルツァーの『豊田市美術館のためのインスタレーション』(写真上)など、内観と一体となった美術作品も見ものです。

 

・青森県立美術館
〒038-0021青森市安田字近野185
開館時間:10月1日 – 5月31日 9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)/6月1日 – 9月30日 9:00 – 18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2、第4月曜日
Tel : 017-783-3000
URL : http://www.aomori-museum.jp/


写真提供 : 青森美術館

青木淳氏が手がけた青森県立美術館は遺跡から発想を得たという 雪景色に合った白い建物なのに、どこか温もりのある印象が特徴のデザイン。アートディレクターの菊地敦己氏が手掛けたゆるかわな「青森フォント」で館内の表示は統一されています。奈良美智氏の大きな彫刻作品「あおもり犬」でも有名。

 

・国立新美術館
所在地:〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
URL:http://nact.jp/
休館日:毎週火曜日(祝日又は休日に当たる場合は開館し、翌平日休館)
開館時間:10時~18時(入場は17時30分まで)※毎週金曜日は20時まで(入場は19時30分まで)
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

写真提供 : 国立新美術館

東京の国立新美術館はアムステルダムのゴッホ美術館の別館も設計している黒川紀章氏の設計。ガラスで作られた外装は波のようにうねりを帯びており、高く突き抜けているエントランスに、柔らかな光を注ぎます。中には逆円錐型に造られた構造物が並び、その上にカフェなどが設置されています。館内には、とても綺麗に光と陰が差し込んで、不思議な空間を演出しています。是非ここのカフェで一服してみてください。

 

・金沢21世紀美術館
〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
開館時間
: 10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)
休館日 : 月曜日

Tel:076-220-2800
URL : http://www.kanazawa21.jp/


Photo : shin kawamura/ Flickr

金沢21世紀美術館は、プールの中に入り込めるインスタレーション、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」でも人気の高い美術館です。妹島和世氏と西沢立衛氏による建築家ユニット「SANAA」の設計。円形のデザインとそのガラス張りの外装が特徴的。街の中心部に位置し、道路に囲まれている立地を生かし、どこからでも訪れることができる円形のデザインに加え、ガラスの透明感とその開放感が、美術館をより身近に感じさせます。キッズスタジオなどもあり街と一体になった建築デザインが印象的です。

美術館そのものの建築デザインも作品のひとつ。日本には本当に素晴らしい美術館が多く、また美術館のコレクションが建物と一体となっているデザインも多いです。

 

3.ミュージアムショップ、図書館にカフェ。そして貸しスペース。
展示スペース以外に、美術館の楽しみと言えば、ミュージアムショップ。他の雑貨屋さんでは見たことも内容なオシャレなデザイン製品や、あの作家のグッズなども手に入ります。もちろんこれまでの企画展の作品集図録など、貴重な美術書も。
また美術館によっては、図書館があるところも。専門的な美術書のみが並んだ図書館は、宝の山!もっと美術に触れて見たくなった方は是非図書館でじっくり本を読んでみるのもいいかも知れません。

美術館に何時間もいると本当に疲れます。頭を使って作品を見ていると、もう終わった頃にはヘトヘト。途中で引き返してカフェで休憩。なんていうのもアリ。ミュージアムカフェも言うまでもなくオシャレなので、美術館の景観を楽しみながら休憩も素敵。もちろんカフェだけの利用でもOKです。
また、美術館には展示スペースの他に貸しスペースも。講義やワークショップができるような公共スペースを備えている美術館も多く、多くの人様々な用途で気軽に訪れることができる場所。

さて、そんな美術館。カフェやショップだけの利用も大丈夫と聞くと、少し敷居が下がったのではないでしょうか。みなさんが好きな時に好きなだけ利用できる場所ですので、あまり硬くならずに訪れて見てください。
美術館そのものを楽しんだ後、次はいよいよ展示室へ。
では美術館の展示をどう見るのが楽しめるのでしょうか…
もちろん分からないまま自分で考えて楽しむというのも一つの楽しみ方の一つですが、もしこの作品の裏側の部分を知ることができれば、もっと楽しめるのかも… そんなことを思ったことはありませんか?
次回は美術史の内容を踏まえながら、展示作品をもっとよく知りながら見る方法をご紹介します。「そもそも美術作品のどこを見ればいいのか分からない。」と、美術館へのハードルがまだまだ高いと感じている方、必見です!
では次回またお会いしましょう!

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