コラム 特集

ダリにピカソ…偉大な作家は奇妙なペットがお好き?

ペットといえばどんな動物を思い浮かべるでしょう。猫や犬などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

では、画家のペットといえばどんな動物を思い浮かべるでしょう。画家といえば猫!と思う方もいるかもしれません。今回ご紹介するサルバドール・ダリやパブロ・ピカソも猫を飼っていました。アンリ・マティス、グスタフ・クリムト、アンディー・ウォーホル、ワシリー・カンディンスキー…猫を愛した画家は数知れず。

しかし、今回ご紹介する動物は猫ではありません。アリクイです。

 

サルバドール・ダリとアリクイ

アリクイを飼っていたのは、サルバドール・ダリ。スペイン出身の画家で、シュルレアリスム(超現実主義)の代表的な作家として知られています。

ダリはシュルレアリズムの創始者であるアンドレ・ブルトンのためにオオアリクイに関する絵を描いたことがあります。この絵やブルトンと、彼がアリクイを連れていたことも関係があるのかもしれません。

アリクイを飼うことができる国もあったなんて…と思いきや、なんとアリクイは現代日本でもペットとして飼育することができます。

 

パブロ・ピカソとフクロウ

ダリと同じくスペインの出身で、キュビズムの創始者であるピカソも動物好きだったようです。彼はフクロウを飼っていました。フランス、アンティーブにあるピカソ美術館の看板には、彼とペットのフクロウの写真が採用されています。

彼の陶芸作品等にもフクロウがモチーフとして登場しています。ペットのフクロウをモデルに描かれた作品もあるのではないでしょうか。フクロウに関する作品をみていると、彼がフクロウに向けていた好奇心に溢れた視線を感じずにはいられません。

 

フリーダ・カーロとシカ


フリーダ・カーロはメキシコを代表する画家です。彼女が「私の額の一羽の小鳥」と呼んでいたという眉が印象的な自画像を多く描きました。

彼女は動物に囲まれて生活をしていました。夫と共に、シカの他にサルやワシも飼っていたようです。同じくシカを飼っていた有名人として、イギリス人で女優のオードリー・ヘプバーンが知られています。

フリーダはシカと自らが一体になった作品《The Little Deer》を描いています。矢が刺さったその姿は痛々しく、鑑賞者をどこか不安にさせるような不思議な作品です。

 

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティとウォンバット

この記事を書くきっかけになったのが、詩人としても知られているラファエル前派の画家、ロセッティです。

ロセッティは《プロセルピナ》や《受胎告知 》で知られる、19世紀イギリスの著名な画家・詩人。そして彼のペットはウォンバットでした。

現代もさることながら19世紀にウォンバットを飼うことがメジャーだったとは思えませんが、その愛らしい姿は彼を虜にしたようで、彼はウォンバットが死んでしまうと剥製にして飾ったそうです。また、彼のペン画や詩にもウォンバットが登場しています。

《Rossetti lamenting the death of his wombat》1869年
ウォンバットの死を嘆くロセッティ
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
Wikimedia Commons

 

画家を虜にした様々な動物たち。調べてみると、珍しいペットを飼っていた画家は、他にも珍しいペットを飼っているケースが多いようです。

作品を鑑賞するだけでなく、画家の私生活に目を向けてみると、こうした珍しいペットたちのように意外な発見があるかもしれません。

東京都出身、慶應義塾大学卒。大学在学中、芸術論を研究。国際色豊かなバックグラウンドを持つイラストレーター。イラストについては「Asuka Eo」として活動中。

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