海外アート事情

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2010.07.16

首都ワシントンDCから新たなアートの息吹

アメリカ(ワシントンDC)| カテゴリー:イベント  オブジェ  展覧会  

アメリカでアートの発信地と言えばニューヨークだが、首都のワシントンDCのアート熱も盛り上がってきている。ワシントンDCには、NYのメトロポリタン美術館やMOMAに劣らない美術館、富裕層を相手としたアートギャラリーは多々あるが、モダンアートを展示できる場所はあまりなかった。「ワシントンDCにもアートを!」と若者が一念発起し、ここ数年で多くのモダンアート・ギャラリーをオープンし、若いアーティストの作品を積極的に紹介しているほか、毎月、最初の金曜日は「First Friday」と称したイベントを開催するなど精力的に活動している。

首都ワシントンDCから新たなアートの息吹のサブ1写真【大】

Targeted Distribution

中でも人気の場所は、ダウンタウンでおしゃれなバーやカフェが並ぶデュポンサークルにある「ヒラー・アートスペース(http://www.artsandartists.org/hillyer.html)」。元馬小屋だった場所を改装して作られたこのギャラリーでは、ワシントンDCで話題のアーティストの作品を展示している。「First Friday」には、仕事帰りの若いビジネスマンや政治家の卵たちがワインやビールを片手にアートや、DJによるライブ音楽を楽しむ姿が見られる。

首都ワシントンDCから新たなアートの息吹のサブ2写真【大】

Experimental(写真左)/Nine Voices(写真右)

ヒラー・アートスペースでは今月、ワシントンDCで話題のガラス・アーティスト、デイビッド・デオリオ(David D’Orio: www.daviddorio.com)のガラスの彫刻が展示される。デオリオは市内近郊にスタジオ(www.DCglassworks.com)を持ち、ワシントンDCを中心に展覧会を行っているほか、海外でガラス彫刻の指導を行っている。昨年、ワシントンDCで開催された『Artomatic(アートマティック)』というアートイベントでは、多くの批評家から高い評価を受けた。

首都ワシントンDCから新たなアートの息吹のサブ3写真【大】

David D’Orioの制作風景(写真左)/Feeder 59(写真右)

デオリオの作品は、政治、社会、経済情勢に対する気持ちや考えを彫刻で表現するもの。大量生産、大量消費の現代社会を痛烈に批判する気持ちを、現存するモノとガラスを組み合わせ表現している。 黒人初の大統領となったオバマ大統領の下、アメリカは変わろうとしているが、首都から発進されるアートの変革にも期待したいところだ。

(文/及川彩子 写真/David D’Orio)

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