
2012.02.08
中国大陸初のデザインホテルが深セン市にオープンした。100ある客室の中、60種類もの違った内装が施されたこのホテルは、「当代芸術博覧館」と称されて話題となっている。周囲には、近代的なショッピングモール、衣服や電化製品などが何でも安く取りそろうストリート、ライチが実る公園などがある。中国で最も早く改革開放を実施した好立地に位置しており、急激な経済躍進を遂げる街が放つ活気や、各地からの出稼ぎ労働者を受け入れる包容力と開放感があり、古い物にとらわれないグローバルな雰囲気を期待して訪れる旅行客には、魅力的な環境である。
ホテルは深セン市で最も古い公演会場の中にある。
ホテル内は、角を曲がるたびに新しく違った空間が目の前に開け、テーマに沿ったアロマが薫り、訪れる人を楽しませてくれる。
若干35歳のデザイナーがひとりで、2年間かけてアイディアを凝縮させたという客室は、ポップなパーティールームあり、氷穴あり、旅客機あり、座禅部屋あり。利用客は30歳以下の若者がほとんどであるとのことで、彼らの「好き」がどこかで見つけられるようになっている。
加工業からサービス業へと転換を図る中国沿海都市にできた、現代中国の若者の夢をアートに表現したホテルである。
(文/武田千夏)