現代美術用語辞典
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ベイ・エリア・フィギュラティヴ・スタイル

ベイ・エリア・フィギュラティヴ・スタイルBay Area Figurative Style

1940年代末から同60年代中頃まで、カリフォルニア北部のベイ・エリア(サンフランシスコ沿岸地域)にて展開された絵画運動。抽象表現主義がニューヨークを席巻していた当時、A・ラインハート、M・ロスコ、C・スティルらはサンフランシスコの美術学校で教鞭を執ってこの動向を西海岸にも紹介した。彼らに師事したE・ビショッフ、R・ディーベンコーン、D・パークらは、その表現力に富む色彩から強い影響を受ける一方で、彼らが信奉する抽象性への反発を具象的なイメージによって表わすようになった。後にこの傾向に「ベイ・エリア・フィギュラティヴ」という呼称が定着したのは、東海岸の抽象表現主義と対置することで、アメリカ一国における幅広い絵画の展開を強調する意図もあってのことだが、一般にはこの時期にアメリカ型の現代美術が“世界標準”としての地位を確立したとみなされていることを思えば、ここに「リージョナリズム」の歪んだ一形態を窺うことも可能かもしれない。

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