現代美術用語辞典
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「ドイチュラントビルダー」展 

「ドイチュラントビルダー」展 Deutschlandbilder

ベルリンのマーティン・グロピウス・バウにて、1997年9月から翌年1月まで開催された大展覧会。「ドイチュラントビルダー」には「ドイツ像」「ドイツの絵画」という二つの意味がある。副題の「分割された国の芸術」が示す通り、同展が企図したのは、戦後ドイツの政治、社会、文化の歴史——ナチス・ドイツが政権を獲得した1933年から、敗戦、ベルリンの壁の構築による東西分割、壁の崩壊——を、アートワークの歴史と重ね合わせることであった。キュレーターはエックハルト・ギレンとルドルフ・ツヴィルナー。ナチス政権下で亡命、死亡、精神的亡命を余儀なくされたM・ベックマン、P・クレー、W・ナイ、O・シュレンマーなどにはじまり、戦後東ドイツから西ドイツへと亡命したG・リヒターやG・バゼリッツ、西側にあってナチス下での出来事を問い続けたW・フォステル、J・ボイスら総勢80名のアーティストを取り上げ、その作品を展示した。作品数は500点余りにのぼり、美術界のみならず戦後ドイツの歴史にとっても重要な展覧会となった。同展はドイツにて、ミュンスターの彫刻プログラム、カッセルのドクメンタを押さえて97年度最優秀賞美術展の第2位に選ばれている。
(浅沼敬子)

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