
2012.02.14

アメデオ・モディリアーニ(30歳前後)

ジャンヌ・エビュテルヌ(当時16歳)
モディリアーニはダンディーで美しく、いわゆるイケメンとして目立つ存在でした。
しかし当時のパリの美術スタイルであったキュビズムとは一線を画した絵画様式と、自堕落な生活により、美術界では孤立、長い間異端として扱われていたのです。
そして33歳の頃、モデルをつとめていた19歳のジャンヌと出会い一緒に暮らすようになります。
しかし生活は楽になることはなく、幼いころから病弱だったモディリアーニは自らの病に苦しみ、そこから逃れるために飲酒や薬物に溺れる生活を続けていました。そんな中、ジャンヌは一途にモディリアーニを支え続けたのです。
そしてようやく画家として評価され始めた頃、モディリアーニは肺結核が悪化し36歳という若さでこの世を去ります。

ジャンヌ・エビュテルヌの肖像(1918年)

大きな帽子を被ったジャンヌ・エピテルヌ(1918年 )
モディリアーニといえば有名なのが女性の肖像画です。特にジャンヌがモデルとなっているもっとも有名な「ジャンヌ・エビュテルヌ」シリーズは24枚にもわたっています。
細長いの顔と黒目のない瞳など、一度見ると忘れられない印象的な作風は、「なぜこんなに変わった形でに女性を描くのだろう?」と私たちの創造力をかきたてます。それはそのまま、モディリアーニ自身が夢中になった、ジャンヌの美しさを象徴しているのかしれません。
モディリアーニの死の2日後、ジャンヌはまだ小さな娘を置いて自宅から飛び降り自殺をしてしまいます。ジャンヌは当時22歳。しかも出会ってからたった4年たらずの出来事でした。
ジャンヌの献身さ対し、放蕩の限りを尽くしたモディリアーニはいい夫ではなかったと言われていますが、本人同士だけに通じる複雑な愛情があったように思えますね。
>>「愛の画家」による、妻への愛に満ちた作品たち