Title:スマトラオランウータン
2024/1/12
分類:霊長目ヒト科
英題:Sumatran Orangutan
「孤独なオランウータン」
サルの仲間、霊長類の多くは群れを作って暮らしていることが特徴のひとつですが、その中の例外と言えるのがオランウータンです。
オランウータンはスマトラ島やボルネオ島など東南アジアの限られた地域に生息していて、樹上生活をしている霊長類としては最大の種類です。
なぜオランウータンが単独生活を好むのか、これには彼らが棲んでいる環境が関係していると言われています。オランウータンの好物はドリアンやマンゴーといった果物ですが、それらはジャングルの中で数年に一度しか実を付けないためとても貴重な食べ物なのです。
そうした数少ないご馳走を群れで食べようとすると、全員には行き渡らず食べ物を巡って争いが起こる確率が高くなることが考えられます。一方単独行動でバラバラにジャングルの中に散っていれば、少ない食べ物でもなんとかやっていけるというわけです。
またオランウータンは果物が沢山採れるうちに、出来るだけ沢山食べて皮下脂肪を蓄える「食いだめ」をすることで、後の厳しい時期に備えるといった工夫もしているそうです。
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