Title:月のいる街
2026/7/3
この街は、私がいつか心の奥で見た“静かな夜の記憶”です。
人の気配が途切れたあとにだけ現れる、もうひとつの世界。
そこでは、月がただ空に浮かぶのではなく、
まるで街の住人のように、そっと佇んでいます。
月は光であり、影であり、
誰も気づかないところで人の心を照らす存在。
この絵を描くとき、私は「月が街に降りてきたら、
どんな風に人々の孤独や願いを見つめるだろう」と思いながら筆を動かしました。
街の建物は、少しだけ夢の形をしています。
現実の輪郭を保ちながら、どこか柔らかく、
月の光に触れて溶けていくような、そんな質感を目指しました。
この絵に込めたのは、
“夜の静けさが人を包み、そっと癒す時間”
そして
“誰もが心のどこかに持っている、小さな祈りの場所”
です。
月はただそこにいるだけで、
街の色を変え、空気を変え、
見る人の心にひとつの物語を灯してくれる。
そんな存在として描きました。
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