Cat Portrait Painter
Iam Imai
iam_9
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猫の肖像画を生成AIで作るのは難しい。言葉がない猫の「魂」は訳せないからだ。
亡き猫の依頼。性格や生活から自身がAIとなって、自分に入力すると、魂のような何かがペンの先から顕れた。何故か私は猫に好かれる。「よっぽど、前世で猫を救ったのね」なんて人はいうが、昨日のことも忘れる猫が、大昔の恩など覚えている訳がない、という私の認識は、間違っていた。
猫たちの記憶は語り継がれ、時空を超えている。魂の猫描きとして、私を育てていたようだ。
幻の猫が生死の境なく、次から次へと絵に現れた。順番を待ちきれず、他を押しのける懐かしい顔も。
描き上げると感涙が出た。触れ合えた魂との交流に、心が震えるのだと思う。
仕上がると、置いて眺めるのだが、どの絵もふと、何十分も見つめていた。胸に甘い痛みが広がり、
猫を抱きしめる感覚と似ているのは、オキシトシンが出ているからだと気づく。
映画フィールドオブドリームスの、声が響いた。If you built it he will come.(それを作れば、彼が来る)。
私が開いた心のキャンバスに、やって来たのは猫たち。
彼らに託された、不思議な力の絵が、必要な人に届き、猫と対話できたらと願う。
イアム・イマイ